新しい供養のかたち
山口久乗が選ぶ
供養のかたち
ここにあるのは
部屋の中の一角を祈りの場へと変える
気高い精神と美しさを纏う道具たち
こころの拠りどころを設えて
感謝する
祈る
供養する

音心具とは
大切な人のこころを宿す「かたみいれ」に
「おりん」を鳴らして こころを通い合わせる
想うこころの居場所をつくり供養する道具

水のように淡々と物事は流れていくが
この気持ちはこのまま留めておきたい

自分の命の尊さを想い
今につながる命の尊厳を決して忘れないでいよう

想うこころは気高い精神だ
「気楽に」とは考えない
ただただ静かにそこに居てほしい

決まり事に囚われず
想うこころから道具を選んでもいい
わたしの気持ちを込めて

音心具は新しい概念の供養のかたち
形骸化、簡素化した道具ではなく
自分の気持ちを
真に受け止められる供養の道具
美しく落ち着いた道具たちは
気高い精神が宿る
毎日でなくとも
手を合わせる時間を有意義に
意味のある時間に変える