03. 久乗おりんの音を鳴らす意味

03. 久乗おりんの音を鳴らす意味
音は、耳で聞くだけのものではありません。

大きな太鼓の音が、おなかに響く。
遠くの雷の音に、空気の震えを感じる。

音は振動であり、波でもあります。
その波は、耳だけでなく、空間や身体にも届いています。

久乗おりんの音もまた、
ただ聞くだけの音ではありません。

撥で鳴らした瞬間、
音は空間に広がり、余韻となって残ります。

実際に鳴らした音には、
録音やスピーカーでは伝わりきらない、
細かな振動や倍音が含まれています。



自然界の音には、
「1/fゆらぎ」と呼ばれる特性があります。

川のせせらぎ。
風に揺れる木々。
波の音。

人が心地よいと感じる音には、
規則的すぎない揺らぎがあります。

久乗おりんの音にも、
そうした響きが含まれていると言われています。

富山大学心理学研究室との共同研究では、
おりんの音を聞くことで、
気持ちが落ち着く傾向も確認されています。



おりんは、
ただ音を聞くためのものではありません。

実際に手に取り、自ら鳴らす。
その余韻に耳を澄ませる。

そこに、久乗おりんの音を鳴らす意味があります。